こんにちは,「scientific athlete」のゆうです。
今日は「心理学」の観点から,
緊張を緩和する方法
について解説します。
大会に出る上で、緊張することあると思います。過度な緊張は、スポーツパフォーマンスを著しく低下させることが知られています。上手く緊張を緩和して、大会に臨みましょう。
緊張状態とは
緊張状態は、脳内の伝達物質のバランスが崩れて、交感神経が「過度」に活発に起きる状態です。
その結果、心拍数の上昇や、手足や声の震え、冷や汗や赤面などが症状としてみられます。
しかし、適度な緊張は、スポーツパフォーマンス等に、良い印象を与えることも報告されています。緊張とは上手く付き合っていきましょう。
緊張しやすい人
多かれ少なかれ、人は本能的に緊張します。しかし、特に緊張しやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか。
それは、成功したい、無事に終わって欲しいと、人一倍思っている人になります。
これらの思いが強いからこそ、「失敗できない」と思うことで、脳の神経伝達物質のバランスが崩れてしまうのです。
緊張を緩和する方法
深呼吸をする
最も一般的で簡単な、緊張を緩和する方法になります。人は、呼吸が浅くなると交感神経が優位に、逆に深くなると副交感神経が優位になることが報告されています。
正面を向いて、姿勢を正し、胸を大きく開いて、身体に酸素を行き渡らせるつもりで、大きく、深呼吸を行うと良いでしょう。
準備に集中する
悪いイメージを持ってしまうことが、緊張する原因の一つとして挙げられます。
他のことに集中することで、ネガティブなイメージが頭の中から消えていき、緊張が緩和されるのです。
試合の途中で、いつの間にか緊張がなくなっているのは、試合に集中し始めたことが理由です。
ここで言う、準備というのは、物理的に準備をするだけでなく、「身体を動かして、ウォーミングアップをする」や「やるべきことを再確認する」なども含まれます。
芸人のオードリー若林さんも、「ネガティブを潰すのは、ポジティブではない。没頭だ」とおっしゃっていました。没頭つまり、集中することで、緊張の元となるネガティブを潰すことができるのです。
音楽を聴く
音楽には、身体をリラックスさせる効果があります。トップアスリートでも、試合前のルーティンとして、音楽を聴く人は多いです。
盛り上がる曲で、気持ちを高めるのと、ゆったりした曲で、気持ちを落ち着かせるのか、自分に合った曲を探してみましょう。
自分のルーティンを作る
アスリートでも試合前、プレー前のルーティンを作っている人は、かなり多いです。
よくあるルーティンとしては、「屈伸をする」、「足を叩く」、「口角をあげる」、などがあります。
これらは、同じ動きをして、いつもと同じだと脳に思わせることで、早く集中したり、緊張を和らげたりする効果があります。
どんな動きを自分のルーティンにすれば良いか分からない人は、好きな選手の動きを真似てみましょう。動きからなりきることで、メンタルまでその選手のようになれるかもしれません。
適度な緊張は,楽観的な考えを捨て,スポーツパフォーマンスに良い影響を与えますが,過度な緊張は,逆にスポーツパフォーマンスに悪影響を与えます.緊張とうまく付き合い,大会でよい結果を目指しましょう.
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